自分の血小板を使って
皮膚を細胞から活性化
PRP皮膚再生療法とは

PRP(ぴーあーるぴー)皮膚再生療法は、ご自身の血液を採取し、その血液の中から医療機械で血小板(けっしょうばん)のみを取り出し、その血小板を、気になるシワや、ニキビ跡、妊娠線、肉割れなどに注入し、皮膚の再生を促すことで、皮膚の悩みを治療する方法です。
PRP皮膚再生療法、多血小板療法(たけっしょうばんりょうほう)とも呼ばれています。
また、PRP皮膚再生療法をダーマペンと組み合わせて行うと、ハリウッドで「ヴァンパイアフェイシャル」と呼ばれている治療方法になります。
日本美容外科学会専門医が分かりやすく動画で解説
日本美容外科学会専門医の磯野分院院長がダーマペンやヴァンパイアフェイシャルについて医学用語をあまり使用せずに、分かりやすく動画で解説してます。
主な治療の効果やダウンタイムをご確認いただけます。
併せてヴァンパイアフェイシャルと併用可能な色素沈着を改善させるために行うピーリング「マッサージピール」についても解説しています。
PRP皮膚再生療法は、このような方に向いています

- 顔のシワが気になる方
- ニキビの凹みが気になる方
- ほうれい線が気になる方
- 妊娠線が気になる方
- 肉割れが気になる方
- 肌のハリが気になる方
- 目の下のくまが気になる方
血液の成分とは

血液の成分は血漿(けっしょう)と血球(けっきゅう)に分かれています。
血漿の成分はほとんどが水分で構成しており、その他に、脂肪やたんぱく質などが混ざっています。一方、血球は赤血球(せっけっきゅう)、白血球(はっけっきゅう)、血小板などの成分で構成されています。
PRP皮膚再生療法は、この成分の中から血小板を採取して皮下に注入します。
血小板とは

血小板には、血を止める効果と傷を治す(皮膚の再生を促す)効果があります。
PRP皮膚再生療法は、血小板の傷を治す効果を応用して、シワや、ニキビ跡、妊娠線、肉割れなどの皮膚の悩みを治療する治療方法です。
成長因子

血小板は、成長因子を放出する性質があります。成長因子は、細胞を活性化させ治癒(ちゆ:傷を治すこと)を早める性質があります。
血小板はPDGF、FGF、EGF、VEGF 、TGF・βといった成長因子を放出します。これらの成長因子は細胞を増殖させたり、傷の治りを早めたり、組織を修復したり、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンを産生する性質があります。
PRP皮膚再生療法の仕組み

PRP皮膚再生療法の仕組みを皮下の模型を使って簡単にご説明します。

皮膚の下はいくつもの層に分かれていて、皮膚表面に近い順から、角質層、顆粒(かりゅう)層、表皮、基底(きてい)層、真皮、皮下組織に分かれています。
真皮にはコラーゲンがありますが、コラーゲンが弱っていると、真皮より上の層の組織を支えることができずシワができてしまいます。

PRP皮膚再生療法により、真皮に血小板を注入すると、血小板が成長因子を放出し、細胞を活性化し、コラーゲンを産生させます。
また、成長因子が傷を治そうとするので、ニキビ跡や妊娠線、肉割れなどの傷跡の治癒を早めます。

コラーゲンを産生され、真皮に張りがでるので、シワを下から上に持ち上げ、肌に張りが出ます。
また、傷を治そうとするので、ニキビ跡や妊娠線、肉割れも薄くなっていきます。
※効果には個人差があります。
血小板を真皮に注入する方法は2つ

PRP皮膚再生療法で、真皮に血小板を注入する方法は2つあります。「注射により注入する方法」と「ダーマペンにより注入する方法」の2つの方法があります。
部分的に血小板を注入したい場合は、注射で注入し、顔全体に注入したい場合は、ダーマペンを使用します。
注射

注射により血小板を真皮に注入する方法を解説します。

ご自身から採取した血液を医療機器に入れ、血液から、血小板を取り出します。
取り出した血小板を真皮に注射で注入します。
ダーマペン

ダーマペンにより血小板を真皮に注入する方法を解説します。

ご自身から採取した血液を医療機器に入れ、血液から、血小板を取り出します。
血小板血漿を皮膚表面にマッサージをしながら塗り込みます。

ダーマペンという、多くの細い針がついている医療機器を皮膚表面から真皮まで刺し、真皮まで細かい穴を空けて、血漿板を顔全体に注入します。
PRP皮膚再生療法の適応箇所

- 顔のシワ
- 額のシワ
- 目尻のシワ
- 目の下のくま
- ほうれい線
- 口もとの小じわ
- 妊娠線
- 肉割れ
- ニキビ跡の凹み
PRP皮膚再生療法の留意点

1. 効果が出るまでに、時間がかかる場合があります。
2. 効果の出方には個人差があります。
PRP皮膚再生療法の流れ
-
Step1 洗顔
お顔を洗顔していただきます
-
Step2 麻酔シール
シール状の麻酔のシールを目の下に貼ります。
※目の下を治療しない場合は、麻酔シールを貼りません。 -
Step3 麻酔クリーム
麻酔クリームを顔全体に塗ります。
-
Step4 ラップ
場合により、麻酔クリームの上にラップを巻きます。
-
Step5 数十分置く
麻酔が効くまで、数十分間横になっていただきます。
-
Step6 注射
採血するために注射針を刺します。注射針は痛みに配慮するために細いものを使用します。
また、痛くないようにゆっくり優しく針を刺します。 -
Step7 採血(さいけつ)
血液から血小板を採取するために、血液を採取します。
-
Step8 採血した血液
採血した血液です。遠心分離ができる特殊な医療機器に入れて、このご自身の血液から血小板のみを採血します。
-
Step9 PRP用の医療機器
PRP皮膚再生療法の遠心分離ができる医療機器に採血した血液を入れます。
-
Step10 血液を取り出す
PRP皮膚再生療法用の遠心分離ができる医療機器から血液を取り出します。
-
Step11 赤血球と血漿(けっしょう)に分離
遠心分離により、血液成分が赤血球層、ゲルセパレータ層、血漿層に分けられます。
赤血球は血液の成分の中で重いので、下側の層に行き、血小板は軽いので上の層に集まります。
この血漿層に集まった血小板を肌に注入します。 -
Step12 血漿層を抽出
シリンジから血漿層のみを抽出します。この血漿層には、血小板が集まっているため、濃度の濃い血小板を注入することができます。
-
Step13 血漿を塗布
気になる個所を中心に、顔全体に血漿を塗布します。
-
Step14 ダーマペンで顔全体に血小板を注入
ダーマペンという細い針がいくつもついている針で、真皮まで皮膚に細かい穴を空けながら、真皮に血小板が集まっている血漿を注入します。
-
※注射で注入する場合
注射でPRPを注入する場合、Step13、Step14の工程が、注射で注入する工程になります。 注射で注入する場合、顔全体ではなく、目の下のクマやほうれい線、目尻のシワなど気になる個所に部分的に注入します。
-
Step15 シートマスク
美容に良いとされている成分が入っているマスクで顔を覆います。
-
Step16 肌を冷やす
お肌を冷やしてクールダウンします。
-
Step17 塗り薬を塗布
塗り薬を塗布して終了です。お疲れさまでした。
PRP皮膚再生療法の施術直後の赤み

ダーマペンを使用して、PRPを注入した際の施術直後の肌の赤みはこの程度になります。
ただし、肌の赤みには個人差があります。
妊娠線の治療も可能です

PRP皮膚再生療法は、妊娠線の治療も行うことが可能です。妊娠線が気になる個所に、PRP を浸透させます。
※ただし、効果には個人差があります。
PRP皮膚再生療法の料金と概要
保険適用外の自由診療
手術料金 | 【顔】注射で注入する場合 1回 ¥88,000 3回 ¥242,000 6回 ¥440,000 【顔】ダーマペンを使用する場合 ①約6ccの場合 1回 ¥98,780 3回 ¥271,645 6回 ¥493,900 ②約12ccの場合 1回 ¥175,780 3回 ¥483,395 6回 ¥878,900 ※ダーマペンで行う場合、麻酔クリーム代が別途1回につき¥5,500かかります。成長因子を加えて行う場合、別途1回につき¥3,300かかります。 【妊娠線】 1回 ¥220,000 ※ダーマペン代 ¥74,800が含まれた金額です。 6回コース ¥924,000 ※ダーマペン代 ¥314,600が含まれた金額です。 |
---|---|
手術時間 | 約30分 |
通院回数 | 2回 |
回復までの期間 | 1日 |
カウンセリング当日の治療 | 可 |
入院の必要性 | なし |
制限事項 | なし |
仕事・外出 | 可能 |
その他特記事項 | 化粧は直後より可 |
- 表示料金は目安の金額となります。
- 術後のアフターフォローもしっかりしております。追加料金は一切かかりません。
いつでもご遠慮なく、担当医にご相談ください。
最新の日本美容外科学会 学会長としてのご報告

2019年4月に行われた、第107回日本美容外科学会で共立美容外科・歯科の理事長の久次米秋人が務めました。
2020年は日本美容外科学会が中止となりましたので、2021年時点で最新の美容外科学会になります。
当学会では、2日間にわたり、特別講演やシンポジウムなど30ものプログラムを通して、国内外から参加した登壇者と参加者とが一丸となり、美容医療の発展に寄与しました。
当院としても、移り変わる社会からの美容医療への要求に対して、お応えできるよう日々研鑽(けんさん)を積んでまいります。
学会の様子についてはこちらをご覧ください。
内閣府認定 日本美容医療協会

日本美容医療協会(JAAM)は、内閣府から認定された美容分野の公益社団法人です。
「すべての人に美しくなってほしい」ことを目的としています。
当院の久次米秋人理事長は日本美容医療協会の理事として、皆さまと専門医をつなぐ架け橋になるよう努めています。
当協会は美容分野で唯一、内閣府より公益社団法人の認定を受けています。
様々な科目の専門医が在籍

当院には、様々な科目の専門医が在籍し、当サイトも執筆、監修しています。
例えば、日本形成外科学会が認定する形成外科専門医、日本外科学会が認定する外科専門医、日本麻酔科学会が認定する麻酔科専門医、日本抗加齢医学会が認定する専門医、日本外科学会が認定する外科専門医、日本救急医学会が認定する救急専門医、日本旅行医学会が認定する認定医、日本禁煙学会が認定する認定指導医です。
様々な科目の専門医や出身者による総合的な医療の上に成り立っているのが、共立美容外科なのです。
定期的な研修や勉強会を開催し、IMCAS(世界皮膚老化会議)などの参加を通じて、医療技術の向上に努めています。学術研究についてはこちらをご覧ください。
医学博士も在籍

当院には、医学博士の新妻 克宜医師が在籍しています。
学会発表などアカデミックな視点からも、美容医療の向上に努めています。
そして、全ての医師が解剖学を学んでいます。
早稲田大学の経営管理研究科と提携

共立美容外科は早稲田大学の経営管理研究科と2017年から2021年現在まで、提携講座を開設しています。
当院のスタッフが、接遇サービスや、おもてなし、どのようなクリニックが選んでいただけるかといった講義を行っております。
また、「真っ当な医療を患者様に丁寧に届ける」という企業理念を崩さないことが大切であるという話もしています。
この理念は、クリニックとして開院以来30年間一貫しています。
当院のサービス向上部門には、早稲田大学大学院のMBAや博士課程のスタッフが複数名在籍し、スタッフの人材育成に努めています。
早稲田大学との提携講座を通じ、患者様にご満足いただけるような接遇サービスの向上に日々、努めています。
「日本美容外科医師会」認定医療機関

「日本美容外科医師会」は、美容外科医が中心となり、美容医学の推進と美容医療の質向上を目的として結成された特定非営利活動法人です。
所属するには、以下の条件を満たしていなければなりません。
・院長は医師会の会員であること
・共済会に加入して三年以上であること
・過去に重大事故(後遺障害3級以上)をおこしていないこと
さらに、以下の審査項目があり、これらも認定への大切なポイントとなります。
・美容外科110番でのクレーム状況
・美容外科への貢献度
・医師としての倫理感
・手数料、更新料の支払状況
これらの審査基準を満たして日本美容医師会に所属しているということは、クリニック選びの重要な指針となるはずです。
また、当院の久次米秋人理事長は、日本美容外科医師会の理事として美容医療を通じて医学の進歩と社会の福利に貢献するよう努めています。
新型コロナウイルス感染症に対する院内の取り組み

厚生労働省対策本部の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の見解(令和2年3月9日及び3月19日公表)を受けて、院内の備品、施設の消毒管理、外気の取り入れ(換気)、全てのスタッフの体調管理等を行っています。
詳しくは、下記ページをご覧ください。
しわ治療の人気治療
お肌のメニュー
共立美容外科で受けられるしわ治療
-
糸リフト
-
注射
-
美容マシンによるリフトアップ
-
手術によるリフトアップ