鼻の美容整形、切らない隆鼻術
溶ける糸で鼻を高く
プチスレッド・ノーズアップとは

プチスレッド・ノーズアップは、「プチスレッド」という、溶ける医療用の糸を鼻の鼻柱(びちゅう)という部分と鼻筋という部分に挿入し、鼻先を高くする美容整形です。
鼻尖形成術(びせんけいせいじゅつ)の一種です。
プチスレッド・ノーズアップの美容整形の対象部位

鼻の美容整形で成形できる部位は、「鼻筋(はなすじ)」、「鼻先(鼻尖)」、「小鼻(鼻翼)」の3つの部位です。鼻先は、鼻尖(びせん)ともよばれ、小鼻は鼻翼(びよく)とも呼ばれます。
この3つの部位の中で、プチスレッド・ノーズアップの美容整形ができるのは、鼻先になります。
鼻の穴は左右2か所ありますが、その間の皮膚の部分を「鼻柱(びちゅう)」と言います。プチスレッド・ノーズアップでは、プチスレッド(溶ける糸)を鼻柱と鼻筋に挿入することで、鼻先を高くする美容整形です。
プチスレッド・ノーズアップはこのような方に向いています

- 鼻先を高くしたい方
- 鼻先をとがらせたい方
- 団子鼻を治したい方
- 注射のような方法で鼻先を高くしたい方
- 仕事帰りなど短時間で施術を受けたい方
- ヒアルロン酸で鼻筋は高くなったが鼻先も高くしたい方
- プロテーゼを使用したくない方
- 耳介軟骨移植手術ではない方法で鼻先を高くしたい方
- やがて体に吸収される素材で美容整形を受けたい方
プチスレッド・ノーズアップの施術道具
インジェクターとプチスレッド

プチスレッド・ノーズアップは、インジェクターとプチスレッドという溶ける糸を使用して施術を行います。
シャープペンシルをイメージするとわかりやすいです。シャープペンシルがインジェクターで、シャープペンシルの芯が溶ける糸になります。インジェクターを押すと、インジェクターの中に入っているプチスレッドが押し出されます。

鼻を高くする場合、鼻先にインジェクターの先の部分を当てて、インジェクターの上の部分を押し出すとプチスレッドが出てくるので、そのままプチスレッドが鼻の中に挿入されます。

プチスレッド・ノーズアップでは、プチスレッドを鼻柱と鼻筋にそれぞれ4本ずつ挿入します。
プチスレッドを挿入する際は、鼻先をつまみながら挿入します。つまみながら挿入すると、プチスレッドが接着剤の役割を果たすので、鼻先をつまんだ状態の高さからは若干低くなりますが、もともとの鼻より高い位置で鼻先をキープすることができます。(個人差があります)
鼻にある軟骨について
鼻の軟骨の名称

鼻は人間が呼吸をするための空気の出入り口になっています。骨は硬くて頑丈ですが、その一方で、くだけやすい性質があります。鼻はぶつけやすいので普通の骨でできている場合、すぐ折れてしまい、呼吸ができなくなってしまいます。
そのため、鼻は鼻骨、外側軟骨、大鼻翼軟骨、小鼻翼軟骨といった複数の軟骨という弾力性がある丈夫な骨でできています。これらの軟骨が屋台骨となって空気が出入りしやすいよう、鼻の皮膚を支えています。
プチスレッドの挿入場所

プチスレッドは鼻の軟骨の上にある皮下組織に、鼻筋と鼻柱に沿って挿入します。
プチスレッドの挿入方法
2種類の挿入方法

鼻柱にプチスレッドを挿入する場合、まっすぐプチスレッドを挿入する「ストレート法」と、交差させて挿入する「クロス法」の2種類の方法があります。
お一人お一人の鼻の形に合わせて、挿入方法を適宜決定して施術を行っています。
鼻先を尖らせるように持ち上げる

この画像は、イメージ画像ですが、鼻柱と鼻筋にプチスレッドを挿入すると、丸みがあった鼻先がツンと尖って(とがって)上がるのでツンとした鼻筋の通った鼻にすることができます。※仕上がりには個人差があります。
プチスレッドの素材について

特殊な形状
溶ける性質
弾力性のある性質
長さは8種類
衛生面に配慮
特殊な形状

プチスレッドは、鼻先を高くできるように特殊な形状をしています。プチスレッドの両方の先端は、ほうき状になっており、胴(どう)の部分はコグ(トゲとも呼ばれます)が複数個ついています。

プチスレッドを鼻に挿入すると、両側の先端についているほうき状の部分が鼻先と骨を上下につっかえ棒のように押し上げ、鼻先を高く持ち上げようとします。
また、胴の部分にあるコグ(トゲ)が鼻に挿入後、組織に食い込み、鼻先を上に持ち上げようとします。
溶ける素材

プチスレッド・ノーズアップは生体材料(医療用素材)として認められている縫合糸です。PDO(Polydioxanone)という、体内でやがて溶けてなくなる素材でできています。
弾力性のある素材

プチスレッド・ノーズアップは弾力性があります。鼻に挿入した後も突っ張りすぎることなく、筋肉の動きに合わせて動くように作られています。
プチスレッドの長さは8種類

プチスレッド(糸)の長さは8種類あります。その中から、鼻先を高くするためのプチスレッドを、お一人お一人の鼻の状態に合わせて医師が選び、鼻柱や鼻筋に挿入します。
衛生面に配慮

プチスレッドは衛生面に配慮して製造されています。
ヒアルロン酸とプチスレッド・ノーズアップ

鼻先には血管が無数にあり、鼻先の血管を詰まらせる恐れがあるため、ヒアルロン酸を鼻先に注入することはあまりありません。
また、万が一鼻先にヒアルロン酸を注入したとしても、鼻先の皮膚は厚いので、ヒアルロン酸が押しつぶされてしまい、鼻先を上に出すことができません。

一方、プチスレッドは、鼻に挿入後は「柱」の役割をするため、鼻先の皮膚に押しつぶれないように、鼻先を持ち上げることができます。
プチスレッド・ノーズアップの施術の流れ

プチスレッド・ノーズアップの施術の流れをご説明します。
※目安の流れになります。患者様のご状態、ご希望により医師の判断で、このご説明する流れと若干異なる場合があります。
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Step1 ご来院
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共立美容外科は患者様にご満足いただけるよう、美容整形の施術や手術の内容に応じて担当する医師の予定を調整させていただいております。そのため、完全予約制となっております。
ご来院される際は、事前のご予約をお願いしております。また、スタッフ一人一人が、患者様をお待たせしないように心がけております。
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Step2 問診票の記入
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医師によるカウンセリングの前に問診票(もんしんひょう)という用紙に、美容整形に関するお悩みをお書きいただいております。
この用紙をもとに、カウンセリングをさせていただきますので、施術時間など、気になることを何でもお書きください。
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Step3 医師によるカウンセリング
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患者様とコミュニケーションをしっかりとるために、共立美容外科ではカウンセラー職という職を置いておらず、医師が直接カウンセリングを行います。どのような鼻先にされたいかなど、具体的なご要望を医師にお伝えくださいね。緊張されていると思いますので、柔らかい雰囲気作りをどの医師も心がけています。
また、プチスレッドノーズアップの施術方法やご注意点なども合わせてお伝えさせていただいております。もし、鼻先以外にも興味がある美容整形があれば担当医にお気軽にご相談してみてくださいね。
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Step4 料金のご説明
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プチスレッドノーズアップのご料金を施術前にご案内させていただいております。分かりやすく丁寧にご説明させていただくよう心がけています。ご料金についてのご不明な点は、スタッフにお伝えください。
また、当院では、各種クレジットカードや医療ローンもご利用いただけます。
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Step5 施術室へ入室
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施術室にご案内いたします。施術室にご入室されましたら、髪をおまとめさせていただき、横になっていただきます。緊張されていると思いますので、スタッフ全員が優しい雰囲気作りを心がけています。
また、施術室にはBGMが流れていますので、リラックスしていただければと思います。
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Step6 麻酔クリーム
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鼻に麻酔クリームを塗ります。麻酔クリームを塗りましたら、20分程度お待ちいただきます。20分程度たちましたら、鼻の感覚がなくなってきます。
※麻酔クリームは別途¥5,000(税抜き)になります。
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Step7 麻酔クリームのふき取り
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麻酔クリームをふき取ります。
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Step8 デザイン
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プチスレッドをどのように挿入するかデザインを行います。プチスレッドは鼻先から挿入しますので、刺入点(しにゅうてん)というインジェクターの針を刺す個所のマーキングを行ったりもします。
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Step9 消毒
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鼻を中心に、顔を丁寧に消毒します。消毒後は清潔さを保つために、顔に手を触れないようにしていただいています。
ワンポイント:複数人体制で行っています。
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プチスレッドノーズアップの施術は、医師一人では行わず、医療スタッフを配置して複数人体制で行っています。共立美容外科は安全面や衛生面に配慮して施術を行っています。
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Step10 衛生面に配慮
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衛生面に配慮するために、滅菌された医療用の布を顔にかけます。この布は最後まで清潔な状態で使用しています。
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Step11 プチスレッドの刺入点
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デザインをもとに、鼻にプチスレッドを挿入していきます。デザインは患者さまの鼻の状態や、なりたい鼻の形に応じ、お一人お一人に合わせてデザインしていますよ。
プチスレッドは鼻先より挿入します。
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Step12 麻酔の注射
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麻酔の注射を行います。痛くないように細い針でゆっくり注入します。
また、事前に麻酔クリームを塗っている場合、個人差はありますが、痛みはほとんどないと思います。
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Step13 鼻柱にプチスレッドを挿入
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まず、鼻先をつまみながら、骨に垂直になるようイメージしながら鼻柱(びちゅう)にプチスレッドを挿入します。鼻柱には4本プチスレッドを挿入します。
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Step14 鼻筋にプチスレッドを挿入
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次に、鼻先が綺麗な角度になるようイメージしながら、鼻先から鼻筋に向かってプチスレッドを挿入します。鼻筋にも4本のプチスレッドを挿入します。
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Step15 鼻先の微調整
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最後に、バランスを考えながら、鼻先を尖らせるように微調整を丁寧に行います。
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Step16 お疲れさまでした
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お疲れさまでした。リラックスして受けていただけていたらうれしいです。
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Step17 患部のクーリング
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最後に、患部を10分程度丁寧に冷やします。目をつぶった状態になりますので、施術でお疲れでしょうからお休みになっていただいても構いませんよ。
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Step18 ご帰宅
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お気をつけてお帰りくださいませ。数あるクリニックより当院をお選びいただきましてありがとうございました。
お帰り後、何かご不安な事がございましたら、お気軽にご連絡くださいませ。
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プチスレッド・ノーズアップ よくあるご質問
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ダウンタイムはありますか?
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ほとんどありません。糸を挿入する鼻先に赤い内出血が少し出る程度です。7〜10日間程度で消えてなくなります。ただ、メイクで隠すことが可能です。
痛みは、鼻を手で触れた際にある疼痛が5〜7日ほど継続しますが、医師の施術に依存します。
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ヒアルロン酸との併用はできますか?
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可能です。むしろ併用によってさらに自然で患者さまの望む鼻形成ができる可能性があります。ヒアルロン酸との併用を推奨しています。
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どのくらいの頻度で施術を行えばいいですか?
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2ヶ月後から吸収が開始され半年でプチスレッド・ノーズアップが吸収されます。そのため、半年から1年での再度の施術を推奨します。しかし、半年以内であっても鼻の形をより維持したいという患者さまの希望があれば施術が可能です(通常よりも少ない本数で形成が可能です)。また、2週間後でも追加施術は可能です。なお、完全に吸収された後でも最初の矯正体積の20〜40%が残るとされています。
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プチスレッド・ノーズアップが入った状態でサーマクールやウルセラはできますか?
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真皮よりも下層に熱影響を及ぼすこれらの機器により、プチスレッド・ノーズアップが変形したり、早期の吸収を惹起する可能性がありますので推奨はしていません。
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何cmほど鼻の高さはアップしますか?
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個人差がありますが、鼻の皮膚が柔らかく、伸びやすい方のほうが効果が高いとされています。
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何歳からできますか?
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10代後半から可能です。成長期の方でも受けていただけます。
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何本まで入れることができますか?
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特に決まりはありませんので、ご希望される鼻の形に合わせて、本数を挿入することが可能です。一般的には、8〜12本で患者様の期待する鼻の形成が可能と考えております。
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どのくらいもちますか?
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前述のとおり、2ヶ月後から吸収が開始され、半年で吸収されます。
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施術時間はどのくらいですか?
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担当医の技術にもよりますが、プチスレッド・ノーズアップの施術だけで10〜15分です。これに加えて麻酔の時間が必要です。
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プチスレッド・ノーズアップの概要
保険適用外の自由診療・税抜き
施術料金(税抜き) | 1回8本挿入 ¥120,000 追加挿入※(4本) ¥48,000 ※当日に限ります。 ヒアルロン酸、プロテーゼとの併用も可能。 |
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治療時間 | 約10分 |
通院回数 | 1回 |
回復までの期間 | 針穴、赤みは1日程度 |
カウンセリング当日の治療 | 可 |
入院の必要性 | なし |
制限事項 | なし |
仕事・外出 | 可 |
その他特記事項 | なし |
最新の日本美容外科学会 学会長としてのご報告

2019年4月に行われた、第107回日本美容外科学会で共立美容外科・歯科の理事長の久次米秋人が務めました。
2020年は日本美容外科学会が中止となりましたので、2021年時点で最新の美容外科学会になります。
当学会では、2日間にわたり、特別講演やシンポジウムなど30ものプログラムを通して、国内外から参加した登壇者と参加者とが一丸となり、美容医療の発展に寄与しました。
当院としても、移り変わる社会からの美容医療への要求に対して、お応えできるよう日々研鑽(けんさん)を積んでまいります。
また、第109回日本美容外科学会は2021年5月26日、27日を予定しています。
学会の様子についてはこちらをご覧ください。
内閣府認定 日本美容医療協会

日本美容医療協会(JAAM)は、内閣府から認定された美容分野の公益社団法人です。
「すべての人に美しくなってほしい」ことを目的としています。
当院の久次米秋人理事長と、野本俊一医師は日本美容医療協会の理事として、皆さまと専門医をつなぐ架け橋になるよう努めています。
当協会は美容分野で唯一、内閣府より公益社団法人の認定を受けています。
様々な科目の専門医が在籍

当院には、様々な科目の専門医が在籍し、当サイトも執筆、監修しています。
例えば、日本形成外科学会が認定する形成外科専門医、日本外科学会が認定する外科専門医、日本麻酔科学会が認定する麻酔科専門医、日本脳神経外科学会が認定する脳神経外科専門医、日本抗加齢医学会が認定する専門医、日本外科学会が認定する外科専門医、日本救急医学会が認定する救急専門医、日本旅行医学会が認定する認定医、日本禁煙学会が認定する認定指導医です。
また、日本美容医療協会理事で厚生労働省認定臨床研修指導医でもある日本医科大学付属病院の野本俊一が在籍しています。
様々な科目の専門医や出身者による総合的な医療の上に成り立っているのが、共立美容外科なのです。
定期的な研修や勉強会を開催し、IMCAS(世界皮膚老化会議)などの参加を通じて、医療技術の向上に努めています。学術研究についてはこちらをご覧ください。
医学博士も在籍

当院には、医学博士の新妻 克宜医師が在籍しています。
学会発表などアカデミックな視点からも、美容医療の向上に努めています。
そして、全ての医師が解剖学を学んでいます。
救急科専門医と麻酔科専門医が在籍

日本救急医学会が認定する救急科専門医で麻酔科認定医のの児玉肇医師や救急科専門医で麻酔科専門医の岡田大輔医師が在籍しています。
感染症予防など「未然に防ぐこと」に対して積極的に取り組んでいます。
さらに、ヒヤリ・ハット事例を、収集、分析し「何かあった時の対応」に対しても取り組んでいます。
その他、各専門医の情報については、こちらをご覧ください。
早稲田大学の経営管理研究科と提携

共立美容外科は早稲田大学の経営管理研究科と2017年から2021年現在まで、提携講座を開設しています。
当院のスタッフが、接遇サービスや、おもてなし、どのようなクリニックが選んでいただけるかといった講義を行っております。
また、「真っ当な医療を患者様に丁寧に届ける」という企業理念を崩さないことが大切であるという話もしています。
この理念は、クリニックとして開院以来30年間一貫しています。
当院のサービス向上部門には、早稲田大学大学院のMBAや博士課程のスタッフが複数名在籍し、スタッフの人材育成に努めています。
早稲田大学との提携講座を通じ、患者様にご満足いただけるような接遇サービスの向上に日々、努めています。
「日本美容外科医師会」認定医療機関

「日本美容外科医師会」は、美容外科医が中心となり、美容医学の推進と美容医療の質向上を目的として結成された特定非営利活動法人です。
所属するには、以下の条件を満たしていなければなりません。
・院長は医師会の会員であること
・共済会に加入して三年以上であること
・過去に重大事故(後遺障害3級以上)をおこしていないこと
さらに、以下の審査項目があり、これらも認定への大切なポイントとなります。
・美容外科110番でのクレーム状況
・美容外科への貢献度
・医師としての倫理感
・手数料、更新料の支払状況
これらの審査基準を満たして日本美容医師会に所属しているということは、クリニック選びの重要な指針となるはずです。
また、当院の久次米秋人理事長は、日本美容外科医師会の理事として美容医療を通じて医学の進歩と社会の福利に貢献するよう努めています。
新型コロナウイルス感染症に対する院内の取り組み

厚生労働省対策本部の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の見解(令和2年3月9日及び3月19日公表)を受けて、院内の備品、施設の消毒管理、外気の取り入れ(換気)、全てのスタッフの体調管理等を行っています。
詳しくは、下記ページをご覧ください。