出っ歯や上顎前突症など
口元が前に出ている場合の輪郭形成手術
上顎を後ろに下げて、小顔+Eライン
上顎を後ろに下げて
小顔+Eライン
最終更新日: 2022年12月23日
上顎が前に出ている場合の美容整形
口元が前に出ていることがお悩みの場合、上顎が原因の場合は、上顎が前に突き出ていている場合、美容整形で上顎を後ろに下げることが可能です。
また、上顎ではなく、歯が前に出ていることで、口元が前に出ている場合は、歯の矯正を行うことで治療します。
口回りは噛み合わせの問題もあるため、歯科と美容外科が連携して手術を行います。
上顎前突症とは
上の歯が出ている原因は、上顎の骨が出ていることが原因の場合と、歯が前に出ている場合、そしてその両方の場合とがあります。
前歯の中央の2本の歯の名前を中切歯(ちゅうせっし)と呼びますが、上顎の中切歯が下顎の中切歯よりおおよそ5mm以上前に出ている場合、上顎前突症や上顎突出症と呼ばれるいわゆる「出っ歯」の症状になります。
当院の場合、歯科を併設しているため、歯が原因で口元が前に出ている場合は、矯正で治療し、上顎が原因で口元が前に出ている場合は上顎の骨切り手術を行います。
上顎が前に出ていると、噛もうとする際に、下顎を上顎に強引に噛み合わせようと力が加わるため、顎関節症の原因にもなると言われています。
ガミースマイル
笑った際に、上野歯茎が大きく見えてしまう症状を「ガミースマイル」と呼びます。
ガミースマイルで悩まれている場合、上顎を後退させる手術を行うことで、治療することが可能です。
人は笑うと、口角が外側に引っ張られて唇が短縮し歯茎が見えやすい状態になります。
上顎が前に出ていると、その分歯茎が見えやすくなるので、ガミースマイルになりやすいです。
見た目だけでなく機能面も
上顎を後方に下げる骨切りの手術により、綺麗な輪郭を手に入れたとしても、噛み合わせが悪い場合、新たな問題を生じてしまいます。
歯の噛み合わせが悪いと、口をうまくとじることができず、口を開けた状態が多くなり、口腔内が乾いてしまいます。
口腔内が乾くと唾液がうまく働かくなり虫歯や歯周病が進んでしまう場合があります。
そのため、上顎を後方に下げる場合、輪郭の見た目だけでなく、噛み合わせも重視して治療しなければなりません。
当院は歯科を併設しているため、受け口の手術を行う場合、見た目と機能面の2つの点から手術を行います。
上顎の歯並び
人間の上顎には、みなさんご存じのように物を食べるために歯が生えています。
右に8本、左に8本、計16本生えています。
人間は、肉を食べたり野菜を食べたり雑食の生物なので、前の①~④番の歯は肉食動物のように物を切るハサミの役割をしている歯が生えています。
そして、⑤~⑧番の歯は草食動物のように草をつぶすように臼の役割をしている歯が生えています。
前歯と奥歯の形が違うのはこのためです。
奥歯の噛み合わせ
奥歯は、物を押しつぶす役割があるので、うまく力が加わるように、万力(まんりき)のように上下の噛み合わせが一致しています。
前歯の噛み合わせ
一方の前歯は、物を切りやすくするために、上の歯としたの歯が少しずれています。
ハサミを思い浮かべていただくとイメージしやすいですが、ハサミは物を切りやすいように、2つの歯をあえて少しずらされて作られています。
不正咬合から正常咬合に
正常咬合(せいじょうこうごう)という、通常の噛み合わせの場合、上の前歯が下の前歯より少し前にでています。
上顎前歯部歯槽骨切り術やルフォー1型骨切り術では、しっかりと物が前歯で切れるように、後ろに下げすぎずに、上の前歯を下の前歯の少し前まで移動させます。
つまり、手術を行うことで、上顎前突症という不正咬合を正常咬合にします。
美しい横顔Eラインを形成
顔を横から見たときに、おでこから鼻にかけて緩やかなS字カーブをしていると美しいと言われています。
また、鼻先と顎の先を結んだ線はEライン(エステティックライン)と呼ばれていますが、このEラインの線上に唇あると美しいと言われています。
共立美容外科では上顎を後方に下げる美容整形手術をする場合、鼻と唇と顎にかけてのEラインを意識して手術を行っています。
手術方法に関して
上顎を後方に下げる輪郭形成手術について、私、共立美容グループの副院長の浪川が解説します。
大きく分けて手術方法は、
の2つがあります。
上顎前歯部歯槽骨切り術(じょうがくぜんしぶしそうこつきりじゅつ)は4番の歯を抜歯し、その歯の上部にある上顎の一部を切り取りそのスペース分、後方に上顎を下げる手術方法です。
そしてもう1つは、ルフォー1型骨切り術は鼻前庭(びぜんてい)付近から上顎の骨を水平に切り、上顎全体を後ろの方に下げる手術方法になります。
どちらの手術方法で行うかは、その方の輪郭や噛み合わせの状況を拝見し、カウンセリングで決定します。
上顎前歯部歯槽骨切り術(じょうがくぜんしぶしそうこつきりじゅつ)
❶ 左右の小臼歯と、その上の骨の一部を除去
左右の4番の歯(小臼歯)を抜歯して、その上にある骨を鼻の先端の底の鼻前庭(びぜんてい)に向けて切除します。
下側や横側から上顎の骨を見るとこのようになります。
下側から見るとわかりやすいですが、口蓋の骨を切って除去します。
この除去した分、スペースができるので、その分を後方に下げます。
❷ 左右の小臼歯を抜歯し、上顎の骨の一部を除去した状態
④番の歯(小臼歯)と上顎の一部を切って除去した状態です。
このように、①~③番の歯がある上顎の骨(A)と、頭蓋骨(B)に分かれます。
上顎の骨を一部、切除した後の状態を下側や横側から上顎の骨を見るとこのようになります。
❸ 上顎の骨を後方に下げます。
このように、①~③番の歯がある上顎の骨(A)と、頭蓋骨(B)に向かって後方に下げます。
上顎の骨(A)を後方に下げる状態を下側や横側から上顎の骨を見るとこのようになります。
上顎の歯と下顎の歯の噛み合わせを考慮に入れて、丁寧に位置取りをします。
❹ 骨と骨を接続
骨と骨の接続部分を医療用のチタンミニプレートで止めます。
上顎の接続の状態を下側や横側から上顎の骨を見るとこのようになります。
❺ 完成
このように、上顎が従来の位置より後方に下がります。
下側や横側から上顎の骨の仕上がりの状態イメージはこのようになります。
上顎と①~③の骨が後方に下がっています。
ルフォー1型骨切り術
❶ 上顎の骨を頭蓋骨から分離
歯の根元の歯根を避けて、上顎が頭蓋骨より分離できるように骨を切ります。
後ろ側や横側から見るとこのようになります。
ルフォー1型骨切り術は、上顎の骨を水平に一周するようにカットするので、骨を切るラインは、後ろ側にも及びます。
横側から見ると、骨を切るラインが水平になるように上顎の骨が切られることがわかります。
❷ 上顎の骨が頭蓋骨から分離された状態
上顎の骨(A)を頭蓋骨(B)から分離した状態です。
上顎の骨を頭蓋骨から分離した状態を、後ろ側や横側から見るとこのようになります。
❸ 上顎の骨を後方に下げます。
上顎の骨を後方に下げます。
後ろ側や横側から見るとこのように、上顎の骨が後方に下げられます。
横側から見ると、水平にスライドして、後方に下げられることがイメージできます。
❹ 骨と骨を接続
骨と骨の接続部分を医療用のチタンミニプレートで止めます。
上顎の骨の接続の状態を後ろ側や横側から見るとこのようになります。
❺ 完成
このように、上顎が従来の位置より後方に下がります。
ルフォー1型骨切り術の後ろ側や横側から見た仕上がりの状態はこのようなイメージになります。
セットバック手術(上下の顎移動)
上顎だけでなく、下顎も同時に後方に下げることが可能です。
この手術方法は上下セットで行うので、セットバック手術といいます。
上顎だけが出ている場合は少数派で、多くの場合、下顎も前傾形状をしています。
そのため、上顎だけ下げると、下顎が出ている「受け口」や「しゃくれ」の状態になってしまうため、綺麗な輪郭にするためには、上顎と下顎をセットで下げる、セットバック手術を行うことが多いです。
上顎も下顎も同時に移動させることができるので、前後だけでなく、左右の微妙なズレも調整することが可能です。
浪川院長の輪郭形成の骨削りの手術動画
新宿本院の浪川院長の輪郭形成術、共立式MWO法骨削りの手術動画です。
浪川院長にフォーカスして撮影しています。
患者さまは映っていません。
顔全体の骨格を考えて手術を行う
上顎を後方に下げる輪郭形成手術をする際、医師は手元に目が行きがちで、手術後の顔全体のバランスを考えながら顎の骨を削ることは中々難しいです。
手術中、手元にだけ目がいってしまい、顎の骨だけを削ってしまうと、かえって顎が目立ってしまう場合があります。
そのため、輪郭形成の手術をする際は、綺麗な卵型の輪郭に近づけられるよう、手術後の顔全体のバランスを考えながら丁寧に削ります。
医師自身が、顔全体の骨格を考え手術後の輪郭をイメージして骨を削ることが大切です。
そうする事で前・横・斜め、どの方向から見ても綺麗なバランスのいい仕上がりの輪郭に近づけることが可能です。
共立式MWO法 上顎を後ろに後退させる手術の概要
保険適用外の自由診療
手術料金 | ■上顎前方歯槽部骨切り術(上顎を後退させる) ¥1,430,000 ■セットバック(上下の顎を後退させる) ¥2,420,000 |
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手術時間 | 60分~120分 |
通院回数 | 術後の状態により2~3回 |
回復までの期間 | 数日間の腫れ、仕上がりまで3~6ヶ月 |
カウンセリング当日の治療 | 不可 |
入院の必要性 | 日帰りが基本だが、場合によっては1泊必要な場合もある |
制限事項 | 1週間の禁煙、シャワー翌日から可、入浴は3日後 |
仕事・外出 | 2~3日の休みがとれる時期が望ましい |
その他特記事項 | なし |
- 表示料金は目安の金額となります。
- 術後のアフターフォローもしっかりしております。追加料金は一切かかりません。
いつでもご遠慮なく、担当医にご相談ください。
歯が原因で口回りの上部が前に出ている場合
輪郭ではなく、歯が前に出ている事が原因の場合は、当院は、歯科を併設しているので、
で治療することが可能です。
セラミック矯正
セラミック矯正とは、前歯を少し削り、その上から、天然歯に色や形を近づけたセラミッククラウン(差し歯)を挿入し歯並びを治療する矯正方法です。
治療開始日に仮歯まで作成できます。
歯並びの治療は3週間程度で終わります。
料金(概算) | クラウン(1本) ¥73,260~¥366,300 |
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- 表示料金は目安の金額となります。
- 術後のアフターフォローもしっかりしております。追加料金は一切かかりません。
いつでもご遠慮なく、担当医にご相談ください。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、その名の通り、マウスピースをはめて歯並びを治療する矯正方法です。
インビザライン・システムで行っています。
矯正期間は2年程度かかります。
ワイヤー矯正と違い、器具の取り外しができるため、食事制限がありません。
また、透明なマウスピースをしようするため、目立たないことも特徴です。
料金(概算) | イビザライン・システム マウスピース矯正 上下 歯 ¥990,000 |
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- 表示料金は目安の金額となります。
- 術後のアフターフォローもしっかりしております。追加料金は一切かかりません。
いつでもご遠慮なく、担当医にご相談ください。
ワイヤー矯正
ワイヤーを使用して行う矯正方法です。
目立たないように白いワイヤーを使用する場合もあります。
また、裏側にワイヤーを設置し矯正する方法もあります。
矯正期間は2年程度です。
器具の取り外しができないため、食事の制限があります。
料金(概算) |
下顎のみ ¥1,047,640 下顎のみ ¥523,820 下顎のみ ¥629,200 |
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出っ歯の症例写真
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上顎歯槽骨後退術
(32歳主婦)
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施術前
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施術後
※¥1,430,000~¥2,420,000
※状態により表示料金より高くなる場合があります。主なリスク、副作用等 - ◆ 数日間の腫れ、仕上がりまで3~6ヶ月かかります。
- ◆ 2~3日の休みがとれる時期が望ましいです。
- ◆ 症例は個人差があります。
- ◆ リスク・副作用に配慮して、丁寧に輪郭の整形(骨切り)の治療を行います。
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共立美容外科で受けられるエラ・あご・頬骨の美容整形の施術
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輪郭形成(骨削り・骨切り)
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注射で顎を形成
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プロテーゼで顎を形成
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顔の脂肪吸引
このページの監修・執筆医師
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医師
浪川 浩明(なみかわ ひろあき)
日本美容外科学会認定専門医
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略歴
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- 1991年
- 帝京大学医学部医学科 卒業
- 1991年
- 東京厚生年金病院 形成外科入局
- 2006年
- 共立美容外科・歯科 入局
- 2009年
- 共立美容外科・歯科 新宿本院院長就任
- 2009年
- 共立美容グループ 副院長就任
- 2020年
- 共立美容グループ 総括院長就任
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主な加盟団体
日本美容外科学会会員
日本美容外科学会認定専門医
日本形成外科学会会員
日本顎顔面外科学会会員
日本手の外科学会会員
日本マイクロサージャリー学会会員
日本職業・災害医学会会員
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